Durations III

–

COMPOSITION DATA

TitleDurations III
Japanese Title 持続 第3番
Composer Morton Feldman
Arranger –
sax –
tuba 1
perc –
pf 1
electronics –
others
violin
Publisher –
Year of composition 1961
Duration 15 min.
Detail of percussion

PERFORMANCE DATA

Performers
Shinya Hashimoto (tuba)
Aki Kuroda (pf)
Yoshu Kamei (vn)
Date 31/01/2018
Venue Taito-ku Shogai Gakushu Center Millennium Hall (Tokyo)

PROGRAM NOTE

　時間は、矢のように一方向に向かって進行するものではなく、空間のような広がり（即ち、｢持続｣）である。ケージやフェルドマンは、時間というものをそう捉えた。そしてフェルドマンは、画家がキャンバスという平面空間の中に色彩を配置するように、3人の奏者それぞれの｢持続｣のキャンバスの中に点々と音を置く。それぞれの音の長さは決められておらず、単に｢できるだけゆっくり｣という指示があるだけである。終始最弱音で奏される音は、持続の表皮のように漂い、3人の奏者の3つの持続は、重なり合って、一つの複合的な持続として聴き手の耳に触れる。
　この作品は、フェルドマンの初期の作品に属する。晩年の彼が、演奏時間が数時間にも及ぶ長大な作品を書いたことはよく知られている。彼は私に、曲が長大であるということがもっている意味合いを誇らしく語りつつ、「でも実は、私の一番好きな曲は、昔の短い曲なんだ」と言っていたことが印象に残っている。
（近藤譲 2018年1月31日公演配布プログラムより）  
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