KIKAI NO MORI […ex machina II]

COMPOSITION DATA

TitleKIKAI NO MORI […ex machina II]
Japanese Title Kikai no Mori(「機械から現れた…」第2番)
Composer Carlos Sanchez-Gutierrez
Arranger
sax
tuba
perc 1
pf 1
electronics
others
Publisher
Year of composition 2009
Duration 25 min.
Detail of percussion

PERFORMANCE DATA

Performers
Aki Kuroda (pf)
Yoshiko Kanda (perc.)
Date 31/01/2018
Venue Taito-ku Shogai Gakushu Center Millennium Hall (Tokyo)

PROGRAM NOTE

 サンチェス=グティエレスは、メキシコ生まれだが、現在は、アメリカのロチェスター大学イーストマン音楽院で作曲の教鞭をとっている。彼の音楽は、様式的には、フェルドマンやテニーの実験主義とは係わりを持っておらず、いわばアカデミックな書法によって貫かれている。しかしそこには、ヨーロッパの(そして日本の)アカデミズム音楽にありがちな仰々しい重苦しさや気取り(「芸術」のオーラ)などに煩わされることのない生き生きとしたリズムと音の遊びが満ちている。
 タイトルのkikaiは、勿論日本語だが、作曲者によれば、「機械」と「機会」のどちらの意味にとっても構わない。副題のex machinaは、「機械仕掛けの」と訳されることが多いが、もともとDeus ex machina、即ち、「機械仕掛けから現れた神」から来ている。物語が色々とこんがらがっても最後に機械仕掛けから神が現われて、どんでん返しで全てが丸く収まってしまう(例えば、バロックのオペラの筋書きによくあるように)というようにも用いられる。
(近藤譲 2018年1月31日公演配布プログラムより)  
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