Saxony
–
COMPOSITION DATA
Title | Saxony |
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Japanese Title | サクソニー |
Composer | James Tenney |
Arranger | – |
sax | 1 |
tuba | – |
perc | – |
pf | – |
electronics | 1 |
others | – |
Publisher | – |
Year of composition | 1978 |
Duration | 20 min. |
Detail of percussion |
PERFORMANCE DATA
Performers | Masanori Oishi (sax) Sumihisa Arima (elec.) |
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Date | 31/01/2018 |
Venue | Taito-ku Shogai Gakushu Center Millennium Hall (Tokyo) |
PROGRAM NOTE
テニーは、ケージやフェルドマンに続くいわゆる実験音楽の第二世代に属するアメリカの作曲家だが、彼はまたエドガー・ヴァレーズからも大きな影響を受けており、ヴァレーズがそうであったように、曲全体を一つの巨大な音塊として発想する傾向がある。 この作品は、変ホ音を基音とする自然倍音だけでできている。言い換えれば、曲全体が、一つの「変ホ音の音響空間」を現出している。楽譜に記されているのは、音高のみで、演奏者は、それらの音を用いて即興を行い、それがテープ・ディレイによって重積されていくことで、大きな音響空間が生み出される。 尚、タイトルのSaxonyは、通常の英語の語彙としては「ザクセン」(ザクセン公国、現在のドイツのザクセン州)を意味するが、この場合は、多分、楽器名(saxophone)に因んで名づけられたものだろう。 (近藤譲 2018年1月31日公演配布プログラムより) |